こども家庭庁が「高齢者の孤独対策」をやるわけじゃない

2025年1月22日に「三原こども相 高齢者の孤独対策に 新プロジェクトチームを検討」という見出しのNHKニュースが出ていた。これを受けて「こども家庭庁なのに子供ではなく高齢者の面倒を見るのか」と批判が出ているが、「こども家庭庁」が「高齢者の孤独対策をする」というのは誤りだ。ニュースの見出しからそのようなミスリードが多かったので詳しく解説する。

元のニュース

元となっているニュースはこちら。

三原じゅん子氏は内閣府特命担当大臣

2025年1月時点での三原じゅん子氏の役職は

  • 内閣府特命担当大臣(こども政策、少子化対策、若者活躍、男女共同参画、共生・共助)
  • 女性活躍担当
  • 共生社会担当

内閣府特命担当大臣とは内閣の重要政策を進める役職で、複数の「内閣府特命担当大臣(〇〇担当)」が存在する。呼び方としては「〇〇大臣」「〇〇相」と呼ばれることもある。複数人の内閣府特命担当大臣が1つか複数の担当を持つ中、三原氏は「こども政策」「少子化対策」「若者活躍」「男女共同参画」「共生・共助」の5つを担当している。

現在の三原氏は「こども家庭相」の肩書が最も知られているが、本人のポストにあるように多くの担務を持っている。

「高齢者の孤独対策」は「共生・共助担当」としての仕事

今回ニュースになった「高齢者の孤独対策」は「共生・共助」に該当するものである。この「共生・共助」には孤独・孤立対策が含まれる。そして当然「こども政策」ではなく「こども家庭庁」の話でもない。

内閣府のサイトによると「高齢社会対策」だけでなく「障害者施策」「バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進」といったものも「共生・共助」に含まれる。

まとめ

今回ニュースになっている「高齢者の孤独対策」は「共生・共助担当」としてプロジェクトチームを発足するというものであり、「こども家庭庁」としての話ではない。

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